HSP(繊細さん)向けにWebライターがおすすめな仕事として紹介されることが増えています。
HSPとは、「人よりも感覚が敏感で繊細な人」を指す言葉として使われています。
その繊細さ故に日常生活で生き辛さを感じる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、
- HSPはWebライターに向いているの?
- HSPはWebライターに活かせる能力は?
- HSPがWebライターになる流れや注意点は?
といった疑問に答える内容を紹介していきます。
私自身もHSPの気質が強く、かなりの生き辛さを感じてきた一人です。
自身の経験も踏まえながら、HSPにはWebライターがなぜ向いているのかを紹介しますので、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。
HSPとWebライターについて
HSPは、HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略称です。
「繊細さん」とも呼ばれるHSPは、以下のような特性を持ちます。
HSPが持つ主な特性
- 簡単なことでも、深く複雑に考え込んでしまう
- 刺激に敏感で人混みや騒音が苦手
- 人の気持ちに共感しやすい(他人の顔色や機嫌の変化を敏感に察知する)
- 音や匂いに敏感に反応する
これらの特性により、HSPは日常生活でも些細なことでもストレスを受けやすい傾向にあり、生きづらさを感じている方も多いです。
そのようなHSPにおすすめな働き方として、本記事ではフリーランスWebライターという仕事を紹介します。
HSPにWebライターがおすすめな理由
繊細さん(HSP)にWebライターをおすすめする理由は以下です。
- 自分のペースで仕事ができる
- HSPの特性を活かせる
- 人間関係で受けるストレスが少ない
- 在宅で仕事ができる
詳しく、見ていきましょう。
自分のペースで仕事ができる
Webライターは、自分でペース配分を調整しながら仕事ができます。
会社員のように上司やチームから「今日中に必ず設計書を〇個作って」「今週中に絶対このプログラムを完成させて」といったようにノルマを強制的に課されるようなことがありません。
感受性の強いHSPは、期限やノルマを強いられたり、急がされると余計なプレッシャーを感じ、心身ともに疲弊してしまうのです。
こういったプレッシャーや上司に怒られるのを恐れて、残業時間を増やしたり、休憩時間を削ってまで無理に作業時間を確保して頑張りすぎてしまう方もいるのではないでしょうか。
もちろんWebライターの仕事でも守るべき納期はあります。
とはいえ、自分のペースに合わせてスケジュールを調節できるため、HSPにとっては向いている環境と言えるでしょう。
HSPの特性を活かせる
HSPが持つ特性はWebライターとして活動するために必要なスキルとマッチしています。
Webライターには以下のようなスキルが求められます。
- 読者が興味を惹かれる文章を作る
- 読者が知りたい文章を作る
- どのような読者にも、分かりやすく、伝わりやすい文章を作る
これらは、HSPが持つ「繊細さ」や「共感力」が大きな武器となります。
「読者が求めてるのはどのような内容の記事かな」「こう書いたら読者はわかりやすいかな」といったように、HSPは読者の気持ちに寄り添って執筆する力に長けていると言えます。
繊細さや共感力は鍛えることが難しい才能です。
HSPは持って生まれた能力を発揮して、Webライターで活かすことが可能なのです。
人間関係で受けるストレスが少ない
Webライターは、人間関係で受けるストレスが最小限になります。
会社員だとすると、毎日のように人間関係でのストレスが襲い掛かってきますよね。
会社員が人間関係でストレスを受ける例
- 毎日の通勤電車(満員電車やイライラしている他の通勤客など)
- チームメンバーや上司との定期的なやり取り
- 理不尽な説教や叱責
- 参加したくない飲み会
2020年頃の世界情勢の変化からリモートワークの普及が進んではいるものの、それでも会社員であれば人間関係のストレスはどうしても発生します。
Webライターであれば、取引先クライアントとチャットアプリでのやり取りだけでほとんどが完結します。
取引先クライアントによっては、通話やビデオ会議でやり取りを行う場合もありますが、基本的にどこかに出向いて直接対面することはほとんどありません。
やり取り内容も事務的な最低限の内容で終わる場合がほとんどなので、コミュニケーションで受けるストレスはほとんどなくなるでしょう。
在宅で仕事ができる
Webライターは在宅で仕事が可能です。
そのため、オフィスに出向く必要がなく、チームメンバーや上司、苦手な人と一緒に席を並べる必要がありません。
繊細で敏感な感覚を持つHSPにとって、常に周囲に人がいる環境は望ましくありません。
隣の人がキーボードを打つ音、話し声、別の人が大声で怒られている状況など、あらゆる刺激を感じ取ってしまいます。
静かで刺激のない場所を好むHSPにとって、過ごしやすい自宅は快適な作業環境と言えるでしょう。
HSPがWebライターをする際の注意点
HSPがWebライターとして働く上での注意点として以下紹介します。
- 文章を書くことが苦痛な方には向かない
- 自分で営業し、仕事をもらう必要がある
- 最初からまとまった収入が得られる保証はない
- 最低限のコミュニケーションは必要
HSPの中でも人によって持つ特性や能力スキルが違うため、仕事にも向き不向きがあります。
そのため、HSPであるからといって必ずしもWebライターが向いていると一概には言えません。
これからWebライターとして活動を検討している方は、ここで紹介する注意点も意識してみてください。
文章を書くことが苦痛な方には向かない
Webライターは文章を書く仕事なので、文章を書くことを苦痛に感じる方には向きません。
また、基本的にはパソコンで作業連絡、執筆、納品らを行うため、パソコンの操作に不慣れな方、タイピングができない方も同様に辛く感じるかもしれません。
文字を書く力(ライティング力)やタイピングスピードに関しては、作業を続けていくうちに早くなり、上達もしていきます。
ですが、どうしても文字を書くのが辛い、向いていないと感じるようであれば別の業種を選んだ方が良いかもしれません。
Webライターという仕事も人により向き不向きがありますので、無理はしないことが大事です。
もし、自分が文章を書くことを続けられるかを知りたいときは、「毎日、日記を書く」「ブログを始める」「SNSで発信する」といったことがおすすめです。
生活の中で文章を書く習慣がない場合は、少しでも良いので文章を書く時間を意識的に作ってみてください。
自分で営業し、仕事をもらう必要がある
フリーランスWebライターとして働くときには、自分で営業し仕事をもらう必要があります。
営業とはいっても、そこまで難しいわけではありません。
別途紹介していますが、クラウドソーシングサービスに登録することでインターネット上で簡単に営業をすることが可能です。
とはいえ、慣れないうちはこの営業が、かなり大変に感じるかもしれません。
営業をかけても、なかなか契約まで至るクライアントが現れなかったするときもあります。
営業は「自分の力をアピールする」力が必要になります。
謙虚で謙遜しがちな傾向があるHSPにとって、苦手な分野かもしれません。
最初からまとまった収入が得られる保証はない
フリーランスWebライターには未経験でも仕事が可能ですが、収入の大きさは個人の能力や経験によって変わります。
特にライター未経験の方の場合は、文字単価も低く、いきなり大きな収入が得られるのは難しいです。
経験を積み、文字単価が大きい仕事を貰えるようになれれば、収入もそれだけ多くなりますが、最初はお小遣い程度の収入がもらえれば良いと考えましょう。
もし、会社員を辞めたいと思っていても、いきなり会社を辞めて、専業Webライターとして働くことは安定しないため避けた方が良いです。
まずは、会社員をしつつ副業としてWebライターを始め、独立できると思ったタイミングで専業Webライターとして活動していくのがおすすめです。
最低限のコミュニケーションは必要
Webライターは在宅で作業が可能で、ストレスが少ない環境で作業できますが、クライアントとのやり取りは必ず必要になります。
とはいえ、チャットツールでのやり取りが基本なので、そこまでコミュニケーション力が求められることはありません。
クライアントとのやり取り例
- 執筆する内容の納期のすり合わせ
- 仕事内容に不明点があった場合の質問
- 適宜、進捗についての報告
- 納品連絡
クライアントとのコミュニケーションでは、社会人としてのマナーを守り、丁寧な言葉づかいや対応を意識しておけば問題ありません。
HSPがWebライターで働く流れは?
繊細さん(HSP)がフリーランスでWebライターとして働ていく流れを簡単に紹介していきます。
- クラウドソーシングサービスに登録
- 興味のある案件を探し、営業を行う
- 契約してくれるクライアントが現れたら仕事開始!
順番に説明していきます。
クラウドソーシングサービスに登録
まずは、クラウドソーシングサービスに登録しましょう。
クラウドソーシングサービスとは、フリーランス向けに仕事を依頼したい人や、逆に仕事を受注したい人が利用するサービスです。
フリーランスWebライターの多くがクラウドソーシングサービスに登録して活動しています。
数あるクラウドソーシングサービスの中でもおすすめは「クラウドワークス」と「ランサーズ」です。
未経験からWebライターを目指す場合は、この2つにユーザー登録しておけば間違いありません。
上記のサービスは無料で登録が可能で利用ユーザーも多く、未経験向けの案件も多くなっています。
登録するのは両方でも好きな方でもかまいませんので、どちらかには登録して雰囲気を掴むところから始めましょう。
興味のある案件を探し、営業を行う
クラウドワークスやランサーズに会員登録をしたら、次に案件を探していきます。
最初は「未経験者歓迎」や「初心者でもOK!」と書いてある案件を探していくことがおすすめです。
興味のある案件があれば営業(提案)していきます。
初心者でも提案はいくつでも可能なので、どんどん営業して自分を売り込んでいきましょう!
契約してくれるクライアントが現れたら仕事開始!
営業したクライアント先から、契約の連絡があればついに仕事開始です!
基本的には執筆に関するマニュアルを渡されるので、それに沿って作業していくだけで問題ありません。
執筆マニュアルがあるのは、文体・体裁などのルールを統一させ、作業者によって差が生じないようにするためです。
そのため、基本的には執筆マニュアルが用意されているため、初心者でも安心して作業に取り組むことができます。
最初は慣れずに時間がかかると思いますが、経験を積んでいくうちに作業スピードや執筆のクオリティが向上していくでしょう。
Webライターは失敗を恐れずに、どんどん挑戦していくことがなによりも大事です。
基本的に執筆マニュアルに沿ってライティングしていけば問題ありませんが、ライティングに関する知識があった方が好ましいです。
ある程度執筆に慣れてきたら、以下のような書籍を読んだりしつつ、ライティングに関する知識をつけておくこともおすすめです。
Webライターにおすすめな本
ライティングスキルに関する知識をつけ、多くの実績を積んでいくことで、より多くの収入を得ることも可能になります。
特に専業Webライターとしての活動を狙う方にとっては、必ず上記で紹介しているような本は読んでおきましょう。
まとめ
今回は、HSP(繊細さん)がWebライターに向いている理由や注意点、仕事の流れを中心に紹介しました。
HSPが持つ繊細さや敏感さは日常生活において、過ごしづらいと感じる要因となってしまいます。
ですが、WebライターはHSPが持つ繊細さ、共感力、探求力を発揮し、読者目線で考えて執筆ができるため、能力を活かすことができるのです。
私自身も現在はWebライターとして活動していますが、文字を書くのが好きな人にとってはとても向いている仕事だと感じています。
Webライターはパソコン一台あれば誰でも始めることができます。
少しでも興味を持った方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか!